tatsumitatsu

ロードバイクとキャンプ中心のブログです。

東京国立博物館へ

2024年4月21日(日)

自転車で30分。ずっと行かねばと思っていた上野の東京国立博物館へ。

総合文化展(平常展)、料金は1,000円。

f:id:tatsumitatsu:20240422002231j:image

まずは日本の美術、工芸が展示されている本館から。

f:id:tatsumitatsu:20240422002252j:image

f:id:tatsumitatsu:20240422002303j:image

彫刻ブース。数は多くないがどれも素晴らしい。日本の木彫りの彫刻は本当にアメイジングだ。

 

陶磁ブース。美しいだけのものは興味がなく、へうげものに見惚れる。
f:id:tatsumitatsu:20240422002320j:image
f:id:tatsumitatsu:20240422002333j:image

ゆがんでいるのが良い。


f:id:tatsumitatsu:20240422002351j:image

解体新書。

 

浮世絵の体験コーナー。順番にはんこを押していくと…

f:id:tatsumitatsu:20240422002404j:image

f:id:tatsumitatsu:20240422002417j:image

完成する。よく考えられている。ちなみにお土産に持って帰ってよい。

 

f:id:tatsumitatsu:20240422002426j:image

當麻曼荼羅図。奈良の當麻寺で中将姫が一日で織ったという當麻曼荼羅。これを原本として、こうした転写本がたくさん作られたのだそう。


f:id:tatsumitatsu:20240422002438j:image

小堀遠州の鎧。茶の湯や造園、築城などで有名な戦国期のアーティストだが、戦が起これば必死で戦っていたんだろうなあ。

 

水墨画ゾーン。
f:id:tatsumitatsu:20240422002447j:image

曾我蕭白。めっちゃ良い。こいつは三本足のヒキガエルを操る中国の仙人らしい。
f:id:tatsumitatsu:20240422002456j:image

おもろすぎる。


f:id:tatsumitatsu:20240422002506j:image

他の作品も素晴らしい。この鶏の濃淡と配色!ヒヨコも可愛い。


f:id:tatsumitatsu:20240422002515j:image

お猿の佇まいが何ともいえない。


f:id:tatsumitatsu:20240422185835j:image

本阿弥光悦の和歌巻。どこに文字があるのかわからんくらい絵に溶け込んでいる。これは書なのか?絵なのか?読ませるつもりがあるのか?どんな脳味噌を持っていたらこんなものが出来上がるのだ?書を理解しないので、感心するところが間違ってるかもしれないが…。


f:id:tatsumitatsu:20240422002529j:image

猿の埴輪。この幽冥なる表情よ。岡本太郎が、俺のやりたいことは日本の古代にすでにやられている!と言ったらしいことを思い出した。


f:id:tatsumitatsu:20240422002542j:image

本館を見終わる。すでに2時間経過。ヘトヘト。外に出る。
f:id:tatsumitatsu:20240422002556j:image

表慶館。美しい建物だがここは入れない。

 

平成館の考古ブースへ。平成館といいながら、ここは日本の古代のものが集められている(笑)
f:id:tatsumitatsu:20240422002605j:image
f:id:tatsumitatsu:20240422002612j:image

有名な土偶やユニークな埴輪たち。あーしんどい。ヘトヘトである。足早に観覧する。

 

続いて法隆寺宝物館へ。期待して入るが…
f:id:tatsumitatsu:20240422002620j:image

なんだこれは!いや、本当はスゴい価値があるのだろうが、素人だから開き直って言う。本場の法隆寺の大宝蔵院の宝物は素晴らしかった。百済観音に玉虫厨子、百万塔陀羅尼など。だから期待していたのに、なんだこの小品は!つか、百済観音の模造がトーハクにあるだろ(たぶん)!それを出せ!と心の中で叫ぶ。うなだれて外へ出る。


f:id:tatsumitatsu:20240422002629j:image

旧因州池田屋敷表門の扉。シブい。

 

最後に東洋館。アジアの美術、工芸を展示。
f:id:tatsumitatsu:20240422002637j:image

ガンダーラの菩薩像。この辺りの文化は、もう西洋風だ。アルカイックなスマイルだ(適当)。


f:id:tatsumitatsu:20240422002644j:image

イランの昔の陶器。日本の漫画のようである。ハイスクール奇面組か(笑)


f:id:tatsumitatsu:20240422002651j:image

中国、唐代の鎮墓獣。顔が人間ぽいのが怖い。うーん、何というか、日本とは近くて遠いんだな。。

最後はかなり飛ばして観覧。庭園も回って、約4時間で見終わる。

 

以上、トーハクは広くアジア全域の珍しい美術工芸を圧倒的な物量で見せてくれる。が、私が日本人だからか、比較することで日本の展示の素晴らしさが際立って見えてしまう。きっと贔屓目だろう。外国人から見ると、おそらくチープで淡白で薄っぺらい印象が日本文化にはあるはずだと、何となく想像がつく。しかしだ、若い頃を振り返ると、私も同じような印象を日本文化に持っていた。ヨーロッパの重厚な彫刻群、華やかな絵画、その背後にあるロマンチックな神話や伝承に魅せられて、反対に日本のそれはなんか貧乏くさいなあと。

齢を重ね、日本の歴史や神話への教養がついてきてようやくだ。日本文化の良さがわかってきたのは。

トーハクは、おそらく若い子どもには辛いところだろう。もちろんウチの子どもらも退屈するだろう。私のような単身赴任で東京に来ている淋しい大人には、退屈を紛らわしてくれるスポットではある(笑)

(おまけ)

トーハクへの道中、発見した。麟祥院。春日局終焉之地とある。
f:id:tatsumitatsu:20240422003322j:image

f:id:tatsumitatsu:20240422003330j:image
春日局像。日本の彫刻は素晴らしいなあ、としみじみ。

 

庭園、お堂、そしてデモ!

2024年4月13日(土)

池袋でパンデミック条約反対デモに参加した。

f:id:tatsumitatsu:20240414182246j:image

デモは13:30、サンシャイン60ビル横の東池袋中央公園からスタートする。

まあ1時間前に着けばいいだろう、それまではゆるポタでも、と時間を逆算して10時くらいに家を出る。

池袋までは自転車で約30分。四谷方面から外苑東通りを北上する。早稲田あたりで、肥後細川庭園なる場所を発見。

f:id:tatsumitatsu:20240414182411j:image
かつては熊本藩細川氏の邸宅があったそうな。戦国時代屈指の文化人、細川幽斎を想いながら庭園を見る。ちなみに無料。

f:id:tatsumitatsu:20240414182453j:image

松聲閣という建物からの眺め。美しい。

f:id:tatsumitatsu:20240414182548j:image
熊本藩の学問所だったらしい。藩士たちはこの狭い廊下をすれ違いながら、勉学に勤しんでいたのだろうか。

熊本藩というと、日本の歴史の本筋ではないが、面白い小話が多い。江戸初期は加藤清正が治めるも、すぐに取り潰しになり、代わって細川氏が入ったこと。プライドの高い宮本武蔵の晩年の安住の地となったこと。幕末は、宮部鼎蔵とかいう典型的な尊王攘夷の志士が出るも、池田屋事件新選組に名を成さしめるためだけの役柄で終わってしまったこと。西南戦争では、当時世界最強ともいえた薩摩軍の攻撃を、熊本城が鉄壁の防御で守り、熊本城を作った加藤清正の株が上がったこと、など。

綺麗な庭を眺めながら、ぼんやりしてると、時間は思いのほか過ぎてしまう。そうだ、デモに行かなくてわ(笑)

 

池袋に向かってさらに北上する。と、雑司が谷なるエリアで「鬼子母神」と書かれたアーチに出くわす。

f:id:tatsumitatsu:20240414183002j:image
横の食堂もただならぬ雰囲気。この先にある鬼子母神堂に至る参道らしい。

f:id:tatsumitatsu:20240414183057j:image
このケヤキ並木がスゴい。御神木として讃えられても良いほどの大樹が植わっているのだが、幹が情け容赦もなくバッサリ切られている。でも朽ちず、細い枝葉を繁らせて、頭上に緑のアーチを形作っている。はっきり言って異様である。

そもそも幹を切ったのは誰なんだ?呪われるかも、と思わなかったんだろうか?すごいヤツだ。もちろん人間様が生活する上で邪魔だから切ったんだろう。でも邪魔で切ったんなら(呪われる覚悟で)徹底的に排除すべきではないか。しかしなんだこの中途半端さは。まあ、おかげで奇観が見れるわけだが。

そんなくだらないことを考えながら、ケヤキ並木を抜けると鬼子母神堂がある。

f:id:tatsumitatsu:20240414183445j:image
たくさんの人がいて、今なお尊崇を集めているのがわかる。

f:id:tatsumitatsu:20240414183500j:image

鬼子母神は、お釈迦さんの物語の中でもかなりわかりやすい話だ。鬼子母神は1000人の子持ちの鬼で、人間の子どもを食らって生活してたと。そこでお釈迦さんは鬼子母神の子どもを一人隠してしまう。泣き叫びながら子どもを探す鬼子母神。そこでお釈迦さんが、お前は子どもが一人いなくなっただけで嘆き悲しむが、お前が食ってきた子どもの親の悲しみはこんなものではないぞ、と。これによって改心した鬼子母神は、仏教を保持する神の一人になると。鬼でも女人でも成仏できる例として伝わっていると(古い記憶なので都合よく話が変わっているかも…)。

 

いかん、デモに行かなければ(笑)

 

12時にデモの集合場所、東池袋中央公園に到着。

f:id:tatsumitatsu:20240414183546j:image
どんどん人が集まってくる。最初3千人といってたのが、5千人、1万人といわれるようになって、最終的にどれくらい集まったのかよく知らない。

f:id:tatsumitatsu:20240414183612j:image
デモ行進のスタートは14時らしい。多すぎて、10のグループに分けて順番に路上に繰り出す。私は、最後の10番目のグループとして16時過ぎに出発した。2時間公園で待たされた計算だ。

f:id:tatsumitatsu:20240414183642j:image

池袋界隈をシュプレヒコールを叫びながら練り歩く。小一時間歩き、17時に終了、自由解散となった。

f:id:tatsumitatsu:20240414183700j:image

肝心のデモの内容だが、WHO(世界保健機関)が推進するパンデミック条約の改正に反対するデモだ。今後、再びコロナ禍のようなパンデミックが起きた時に、ワクチン接種を超国家的に強制できるような環境をWHOは整えたい。そのための条約改正を進めている。それにNOを突きつけるのが今回のデモだ。

世界の潮流であるグローバル化の中で、おそらくサクッと可決されてしまうのだろう。デモなんかやっても無駄だろう、と思う。でもね、一生に一度はやってみたかったのよ。デモ。

あと、デモなら何でもいいというわけでもない。今回のデモの内容に賛同したから参加したのである。

そもそもコロナワクチンは胡散臭い。あんな得体のしれないものを打つくらいなら、コロナにかかった方がマシである。私の妹は、まだ若いのに、ワクチンのせいで髪の毛が全部抜けてしまった。知人の知人で、二人くらい死んでいる。で、それを知っていながら、ワクチンを打っている人たち。何だろうこれは。。。

なお私は、まったく西洋医学を否定してるわけではない。ついこの間も肺炎で、医者と抗生物質のお世話になったばかりだ。

でもコロナとそれに付随するパンデミックの吹聴とワクチンの奨励はとても作為的だ。コロナウイルスは風邪の一種に過ぎない、という当たり前の事実すらすでに情報統制されて、マスコミでは報道されることはない。もちろんこの池袋のデモも報道されることはないだろう。国家権力というものは、時に頼もしく、時に恐るべきものである。

私はペシミストなので、はっきり言う。どれだけ少数派が頑張っても、多数派の流れは覆せない。コロナは恐ろしい病気だし、ワクチンは効果があるし、自民党は潰れないし、日本は美しい国だし、日本人も素晴らしい民族だし、日本は立派に独立を保っていて米中露の手の上で踊らされているなんてことは決してない!

まあ、いいか。人は自分の理想としている世界が身近に実現されていると思うのが、幸せの第一歩だ。処世術として大切な思考だと思う。

私も、自分がやりたいことを自由にやらせてくれる社会に生きている、と信じて今を生きているのだから。

肺炎とお台場ポタリング

2024年4月7日(日)

久しぶりに自転車で遠出した。お台場まで。往復で30km。
f:id:tatsumitatsu:20240407162515j:image

2週間前、胸膜炎とかいう肺炎の一種にかかった。

仕事中に突然、右横腹が痛くなったのが事の起こり。最初はまさか肺炎なんて思わない。飯を食ってすぐに運動すると横腹が痛くなるが、ちょうどこんな感じの痛み。だから、すぐに治るだろうと思っていたら、治らない。

息をすると右胸下部に激痛。というか、息を止める訳にもいかないから、ずっと痛い。痛すぎて動けない。翌日朝に最寄りの病院へ。痛み止めをもらう。これで救われた。土日をしのぐ。

月曜日にCTの設備のあるちょっと大きめの病院へ。翌火曜日、東京女子医科大学の招待状をもらい、そこでも診療されて、ようやく薬を処方される。これを約10日間服用。

で今、薬が無くなって、2、3日が経過。右胸、少し違和感は残っているが、痛みはない。

という訳で、ようやく自転車で走れるようになった。まだちょっと怖いから、よく知ったお台場まで行ってみた次第。

f:id:tatsumitatsu:20240407165115j:image

お台場海浜公園は桜が見頃であった。

 

帰り道、豊海運動公園でオニギリを食う。

f:id:tatsumitatsu:20240407162527j:image

海を覗くとクラゲがたくさんおられました。

気候が良かったのでさらに寄り道。

 

赤坂離宮の南隣にある高橋是清翁記念公園。小さな公園だが、翁の像がある。
f:id:tatsumitatsu:20240407162537j:image

高橋是清は、総理大臣にもなった人だが、日露戦争の戦費調達のために尽力した人、として記憶に焼き付いている(坂の上の雲の影響)。公園を見つけたのは偶然だが嬉しかった。

 

まだ体は本調子ではないが、これから気候も良くなってくる。少しずつ自転車で走る距離を伸ばして、体力を取り戻して行きたい。

神田明神と湯島聖堂

2024年2月18日(日)

神田明神に行ってきた。自宅から約5km、自転車で20分弱の距離だ。

f:id:tatsumitatsu:20240302104128j:image

世間では有名でも、自分が行ったことのない所はてんで無知である。この神社は…

人のにぎわいがスゴい。商魂むき出し、俗気満載。何もかもがド派手で、何かのテーマパークか、ここは(笑)

f:id:tatsumitatsu:20240302104225j:image

f:id:tatsumitatsu:20240302104247j:image

本来は人気のないわびさびた神社が好きなのだが、最近は生活に潤いがなく淡白に過ごしていたので、たまにはこういうのも良いかも。

f:id:tatsumitatsu:20240302104301j:image

大阪、奈良、伊勢の某神社のような神秘的な所は微塵も無い。いかにも江戸っ子でーい!って感じ。
と、思ったら…

f:id:tatsumitatsu:20240302104406j:image

境内にある土産物屋の名前がEDOCCO(笑)

f:id:tatsumitatsu:20240302104418j:image

ここの名物が、ジンジャエール。くだらねー、イイねー。

ちなみに売り切れてた。

f:id:tatsumitatsu:20240302104433j:image

でかい大黒さん。なので、オオナムチノミコトが祭神。オオクニヌシのことやな。

f:id:tatsumitatsu:20240302104459j:image

銭形平次の碑もある。架空の人物やないか(笑)

f:id:tatsumitatsu:20240302104511j:image

おみくじの自動販売機。獅子舞が踊り狂ってる。ロボットのアームが見えとるがな(笑)

 

いや、楽しかった。

ちなみに帰宅後、体調を崩す。福をもらわず風邪をもらってしまった。

 

(時間をさかのぼって…)

f:id:tatsumitatsu:20240302105906j:image

実は神田明神に寄る前に、近くの湯島聖堂も立ち寄った。ここに昌平坂学問所があったと。

f:id:tatsumitatsu:20240302105927j:image

孔子像。先の大黒さんと比べると、何ともシブい。

f:id:tatsumitatsu:20240302105959j:image

面白いのは、「宥座の器(ゆうざのき)」という代物。座右に置いて、己を戒めるための装置らしい。「虚なれば傾き、中なればすなわち正しく、満つれば覆る」という器がぶら下がっている。柄杓で水を入れると、確かに水が半分くらい入った状態で安定する。それ以上入れると器がひっくり返って水が全てこぼれてしまう。

f:id:tatsumitatsu:20240302110015j:image

これ以上入れるとひっくり返る。ひっくり返って、心がスカッとするのはなぜだろう(笑)

 

こちらは、神田明神とは違って人も少なく、わびさびとしている。ここに江戸時代の一級の学者たちがうろうろしていたんだな、などとしみじみ。

幕藩体制を支えた朱子学の殿堂。蘭学の敵。ということで、少し前までは軽蔑の眼差しを向けていた自分だが、最近は、蘭学すなわち西洋科学が今の日本を幸せにしているのかと考えると、とんでもないものを輸入してくれたなあ、と恨みに思ってしまったりする。

 

以上、思索にふけるなら湯島聖堂。頭空っぽにして楽しむなら神田明神である。

アトリエ訪問 〜佐伯祐三と中村彝

2024年2月17日(土)

故障した洗濯機の修理の立ち合いで午前中を潰す。14時にようやく外出。

佐伯祐三アトリエ記念館(新宿区下落合)に行く。自転車で約30分くらい。

f:id:tatsumitatsu:20240218000208j:image
パリでの活動が主だった佐伯祐三の日本での活動拠点がここだったそうである。
f:id:tatsumitatsu:20240218000230j:image
素敵な空間だ。

f:id:tatsumitatsu:20240218000243j:image

下落合のテニスの風景画。見慣れたパリの風景画とはまた違った趣き。

 

さてスーパーで買い物でもして帰ろう。ロードバイクで網の目のような住宅街の道をゆるゆるこいでいると、なんだ?佐伯祐三のアトリエに似た雰囲気の建物がある。気になって立ち寄る。

それが、中村彝(つね)アトリエ記念館。なんという偶然。

f:id:tatsumitatsu:20240218000255j:image

実は、中村彝と言われても最初は誰のことがわからなかった。

f:id:tatsumitatsu:20240218000331j:image

「頭骸骨を持てる自画像」。この絵を見て、あぁ知ってるわ!と。いや、これは素晴らしい作品だ。

f:id:tatsumitatsu:20240218000308j:image

アトリエも素晴らしい。

f:id:tatsumitatsu:20240218000320j:image

佐伯祐三には申し訳ないが、こちらのアトリエの方が良い。中村彝の身辺のお世話をした方が住んでいたという三畳間(写真は撮らず)は妙に生活感があって落ち着く。座り込んでしばらくボーとしてしまった。

 

両館とも美術館ではないので、作品はほとんど無い。が、訪れる人も少なく、心穏やかな一時を過ごせる。アトリエ、うん、いいね、などと心のなかで相槌なんか打ちながら。

 

帰路、切手の博物館があったので立ち寄る。

f:id:tatsumitatsu:20240218000341j:image

博物館の入口に変なポスト。グワシ(笑)

アトリエは両方とも無料であった。切手の博物館は有料だ(たぶん200円)。ここで少し逡巡する。アトリエ巡りで心がいい感じに整っていたので、お金払って時間もかけて、切手見るのもなんだかなと。スーパーだけ寄って帰宅する。

 

2つのアトリエは大変良かった。佐伯祐三の短くも壮絶な生き様を再確認できた。中村彝という画家を知ることができた。

特に中村彝の「彝」という漢字。これについても解説がされていた。

f:id:tatsumitatsu:20240218011643j:image

「彝」は、糸で羽を縛った鳥を両手で捧げ持ち生贄に捧げるさまを表していると。転じて儀礼の意となり、人の守るべき常道の意となる。よって「彝(つね)」は「常(つね)」。不変を表すと。

このような神秘的な文字に出合えたことも幸いである。しばらくすると忘れてしまうのだろうが(笑)、今この感動をここに記録しておく。

清々しいクレタ

クレステッドゲッコークレタ

f:id:tatsumitatsu:20240205012257j:image

犬猫とは違い人には懐かない、本能のみで生きる姿は誠に清々しい。

智に働けば角が立つ。 情に棹させば流される。 意地を通せば窮屈だ。 

住みにくい人の世で、時にこいつから勇気をもらう。

 

ちなみにクレタが乗っている木は、先月(2024年1月)舞洲で拾った流木だ。途中、大阪万博の開催予定地、夢洲を通ったが、ほとんど工事は進んでいなかった。来年の4月の開催に間に合うんだろうか。まあどうでもいいことだけど。

2023年 家族で行った所まとめ【主に関西方面】

現在、私は単身赴任で東京にいる。大阪の家族のもとに帰るのは、月に2回ほどだ。貴重な時間なので、(家でゴロゴロしてることも多いのだが)あちこちに出かけたりする。

ということで、2023年度に家族で行った所をまとめてみた。

 

百舌鳥八幡宮大阪府堺市

1月2日初詣。地元の馴染の神社。

f:id:tatsumitatsu:20231204214043j:image

 

葛城山奈良県御所市、大阪府千早赤阪村

1月3日夫婦で登山。標高959m。道中、少し積雪。非日常を堪能。

f:id:tatsumitatsu:20231204215520j:image

f:id:tatsumitatsu:20231204215825j:image

 

●壷阪寺・高取城跡(奈良県高取町)

1月7日夫婦で。壷阪寺はインド渡来のエキゾチックな石仏が所狭しとありテーマパークのよう。高取城跡は自然に侵食されつつある石垣が、変に観光地化されてなくて良い。

f:id:tatsumitatsu:20231208235827j:image

f:id:tatsumitatsu:20231208235841j:image

 

●六甲山(兵庫県神戸市)

2月23日夫婦で登山。比較的距離の短いロックガーデンのあるコースを選ぶ。六甲山の麓はお洒落なカフェなどがあり、登山後も楽しめる。

f:id:tatsumitatsu:20231205100125j:image

f:id:tatsumitatsu:20231205093603j:image

 

法隆寺奈良県斑鳩町

3月18日夫婦で。国宝の百済観音は素晴らしい。

f:id:tatsumitatsu:20231209000521j:image

 

信貴山朝護孫子寺奈良県平群町

4月1日夫婦で。城塞のような山寺。信貴山のどか村から歩いて行ったが、かなり距離があった(信貴山観光iセンターの方にちょっと驚かれた)。

f:id:tatsumitatsu:20231209000540j:image

f:id:tatsumitatsu:20231209000554j:image

 

●白川渡オートキャンプ場・大台ヶ原奈良県川上村)

5月4日、5日、妻と三男の3人で。キャンプした翌日、大台ヶ原へ行く。同地に大蛇嵓(だいじゃぐら)という断崖絶壁があるが、他所の絶壁スポットより段違いに怖い。三男は足がすくんで行けなかった(笑)

f:id:tatsumitatsu:20231209000722j:image

f:id:tatsumitatsu:20231209001553j:image

f:id:tatsumitatsu:20231209000800j:image

 

●生石高原(おいしこうげん、和歌山県紀美野町

5月20日夫婦で。オフシーズンなので、ほとんど人がいなかったが、生石神社(しょうせきじんじゃ)まで気ままに散策できた。秋は人でごった返すので、こんなにのんびりできないだろう。

f:id:tatsumitatsu:20231209001443j:image

f:id:tatsumitatsu:20231209001455j:image

f:id:tatsumitatsu:20231209001505j:image

 

伊勢神宮三重県伊勢市

6月3日、4日夫婦で。前日に帰阪して、伊勢へは車で行く計画だったが、新幹線が天候不順で運休となり、当日(3日)に宇治山田駅で妻と待ち合わせとなった。東京駅のホームで6、7時間新幹線が動き出すのを待つ。正午くらいに復旧し、名古屋で近鉄に乗り換え伊勢に向かう。妻も同じく急きょ近鉄特急を予約し、大阪方面から伊勢へ。宇治山田駅で合流できたのは15時くらいであったか。なぜこんなに急いでいたのか。それは同駅前の響ホールでヘブニーズのライブがあったからだ。ライブ後、伊勢駅近くのホテルで一泊。翌日(4日)伊勢神宮を参拝する。外宮、そして内宮へ。また周辺の神社(月夜見宮猿田彦神社月讀宮)も巡る。最初はどうなることかと思ったが結果オーライとしておこう。

f:id:tatsumitatsu:20231209002233j:image

f:id:tatsumitatsu:20231209002245j:image

 

青山高原保健休養地キャンプ場(三重県津市)

7月15日、16日家族で。真夏だが、初日は割と過ごしやすく、翌日が猛暑となった。キャンプ撤収後、長男がバイトしたことのあるモクモクファーム(伊賀市)に寄る。帰路、エアコンの壊れた車中は灼熱地獄であった。香芝サービスエリアの冷房の効いた施設で復活できたが、熱中症の一歩手前であったと思う。なお、この体験で車の買い替えを決意。9月に新車(シエンタ)を購入する。

f:id:tatsumitatsu:20231209002331j:image

f:id:tatsumitatsu:20231209002358j:image

 

●富士山(新幹線の車窓から)

7月25日。帰阪に使う新幹線はいつも夜で、車窓の眺めなど望むべくもないのだが、日が長くなったせいか、珍しく富士山が望めた。いいねー。

f:id:tatsumitatsu:20231209002713j:image

 

●丹生都比賣神社(にうつひめじんじゃ、和歌山県かつらぎ町

9月16日夫婦で。紀伊国一宮。自然も建築も美しい神社。弘法大師高野山に導いた神だそうだ。

f:id:tatsumitatsu:20231209003034j:image

f:id:tatsumitatsu:20231209003049j:image

 

東京国際フォーラム(東京都千代田区

9月23日。私が単身赴任している四ツ谷ワンルームを宿にして、家族(長男を除く)が大阪から夜行バスでやって来た。この日、私と妻は東京国際フォーラムで行われた世界長老会議に出席。海外の4つの部族の長老の話を聴く。子ども(次男・三男)はアニメの聖地巡りとか言って、江ノ島秋葉原を観光。夜に合流し、フレッシュネスバーガーを食って就寝。

f:id:tatsumitatsu:20231209003247j:image

 

国立科学博物館(東京都台東区

9月24日、ワンルームで一泊した家族4人で上野恩賜公園へ行き、国立科学博物館を見学。その後、芝公園(港区)へ行き、東京タワーに上り、増上寺に参る。子どもだけ夜行バスで帰阪する。

f:id:tatsumitatsu:20231209003324j:image

f:id:tatsumitatsu:20231209003412j:image

f:id:tatsumitatsu:20231209003440j:image

f:id:tatsumitatsu:20231209003500j:image

 

朝霧高原・須走口五合目(静岡県

9月25日、26日夫婦で。初日、レンタカーで富士山の麓の朝霧高原へ。世界長老会議のオールナイトフェスに参加。その場でテントを張り一泊。翌日、車で須走口五合目へ。古御嶽神社、小富士を散策し、キノコ狩りを楽しむ。四ツ谷に戻りレンタカーを返し、妻は夜行バスで帰阪。密度の濃い4日間の関東家族旅行であった。

f:id:tatsumitatsu:20231209003626j:image

f:id:tatsumitatsu:20231209003606j:image

f:id:tatsumitatsu:20231209003706j:image

f:id:tatsumitatsu:20231209003730j:image

 

住吉大社大阪市住吉区

10月1日夫婦で。家から近いので自転車で参る。

f:id:tatsumitatsu:20231209004021j:image

 

●ラッキーガーデン(奈良県生駒市

10月7日夫婦で。生駒山の近くにあるスリランカ料理(だったか?)の店。帰路、酷道と名高い暗峠にチャレンジし、見事に車に傷をつける(泣)

f:id:tatsumitatsu:20231209004409j:image

f:id:tatsumitatsu:20231209004417j:image

 

生駒山 寶山寺(奈良県生駒市

10月?日夫婦で。素晴らしい山寺であった。が、なぜか写真がない。おかしいな…。

 

●OKオートキャンプ場・フォレストパーク神野山(三重県伊賀市奈良県山添村

11月3日、4日家族で(長男を除く)。シエンタでの初めてのオートキャンプ。帰路、立ち寄ったフォレストパーク神野山は期待外れであったが、鍋倉渓という奇景を拝めたので良しとする。

f:id:tatsumitatsu:20231209004514j:image

f:id:tatsumitatsu:20231209004530j:image

f:id:tatsumitatsu:20231209004552j:image

f:id:tatsumitatsu:20231209004608j:image

 

石清水八幡宮京都府八幡市

12月2日、妻、長男とで。べじらーめんゆにわ(大阪府枚方市)にヘルシーなラーメンを食べに行ったついでに立ち寄る。

f:id:tatsumitatsu:20231209004812j:image

f:id:tatsumitatsu:20231209004821j:image

 

以上、振り返るとあちこち行ってるなあ。そしてあまり記憶していない(笑) というか思い出すきっかけがない。こうして写真とともにまとめると、そうだそうだと思い出す。

これからもいろいろな所に行くであろう。編集が大変だが、まあ気が向いたらやってみよう。