2021年4月24日
2週間前に行った鳥取池緑地も無料だったが、ここも無料でキャンプができるスポットだ。しかも予約不要。言い換えれば、なんの整備もされていないただの河川敷。トイレも水場もなし。しかし、キャンプができるというだけでありがたい。
〈11:00自宅出発〉
まずは荷物はこんな感じ。
これまでと比べるとかなりコンパクト。天気予報では夜も15℃くらいとのことで、寝袋は夏用のダウンシュラフ700gに。直火OKなので焚き火台はカット。かさばるファミキャン用のグランドシートもカット。クッカーもゴハンを炊くためだけのアルミの小鍋だけ。などの工夫をして、リアキャリアを付けないことにした。試みに自転車の後輪を持ち上げると、軽い!これだけで嬉しくなる。まあリュックはパンパンなのだが、それでも前回よりも小さいリュックだ。
〈府道64号線 山中渓・雄ノ山峠を越える〉
堺市の自宅から竹房橋まで、約60kmの道のり。
大阪南部から和歌山に至る峠道はいくつかあるが、行きは府道64号にする。
自宅からいつもの旧26号線を南下。途中、岸和田城をチラ見。
泉佐野市あたりで府道30号線に移って、適当に走る。日根野あたりを過ぎると、車の数は一気に減る。とても快適ないなか道。
少しアップダウンがあり、体力が削がれる。峠にかかる前に少し嫌な気分になる。
気づけば64号線の緩い登り道に。なにやら立派な碑、田中武八翁碑がある。明治維新の時期に山中村の発展に寄与した人らしい。いろんな地域に、いろんな名士がいるものだとしみじみ。
いざ登り道。とても快適。
とくに困難もなく、山中渓駅に。ハイカーがちらほら。駅の向かいに食事処もある。寄らないけど休憩するのに良いスポットだ。
しばらくいくと和歌山県に入る。あれ64号線って、こんなに楽なの?と思いきや、ここからが本番であった。雄ノ山峠の存在を忘れてた。峠を意識すると、いま登っている坂がとんでもないもののように思えてくる。はるか終わりなく続くのでは?と怖くなってくる。が、黙々とこぐ。
始めがあれは、終わりがある。雄ノ山峠を越える。あとは、つづら折りの急降下だ。サイコンを見ると54km/h。前に車がいなければもっと出ただろう。
64号線の峠道は、振り替えれば、まあ問題なく越えられる道であった。交通量も少なく、また走りたくなる道だ。あのつづら折りを体験すると、和歌山側からは絶対登りたくないが(笑)
山中渓は、JR阪和線が並走してるので何気に楽しく、緑の美しい道であった。
〈竹房橋 河川敷でソロキャン〉
とくに絶景でもないが、山間を抜け岩出市の市街地を望む。隣の紀の川市の竹房橋まではすぐだ。途中、スーパーで買い出し。エバーグリーンに寄ったが、個人的には失敗。なんというか、大味な品ばかり…安けりゃいいだろみたいな品揃え、夜は焼鳥にしたかったのだが、惣菜の中国産しかなかった。これならオークワとかにしとけばよかった。
16:30竹房橋の河川敷着に到着。ファミリーやカップルやソロや、いろいろな人がバーベキューしている。テントを張ってる人は泊まるのだろう。自転車組は…いない。横でパラグライダーをしている人もいる。
焚き火。あまり薪が落ちてない。誤算であった。
夕日。今日は暖かい。
中国産焼鳥。味もアウト(泣)
なお、本当にただの河川敷なので、水もトイレもありません。ご注意を。
食後、何かの衝動で、再びロードに出る。
紀ノ川沿いを走る。疲れてるのに、膝に爆弾をかかえてるのに、アホです。真っ暗では景色も楽しめない。昼に走りたかった。これで本日の走行距離は70kmオーバー。
竹房橋から河川敷を眺める。ポツポツと光ってるのが、キャンパーたち。無人なら漆黒の闇となるはず。
川原に戻る。どうも眠れない。また焚き火。
見上げれは、竹房橋とおぼろ月。
22時就寝。風呂?知りません。夜は適温15℃のダウンシュラフを使い、重ね着もしたが寒かった。とくに太ももあたり。スマホで調べた限り、深夜は12℃とあったから、そう違いはない。冬用のダウンシュラフが恋しくなる。積載力に限りがある自転車は、この見極めが難しい。
熟睡できず、それでも6時間は横になったか。日の出直前に目が覚める。
カップラーメンをすすりながら、日の出をおがむ。
おお!太陽神よ!
8時撤収。
〈帰路は府道63号線 風吹峠を越える〉
帰りは違う峠を攻める。府道63号線の風吹峠を和歌山側から越える。
その手前、根来寺があることに気づく。根来衆といえば、鉄砲で有名なあれではないか!岸和田城を襲ったあれではないか!(注:岸和田は私の実家があり、思い入れがあります)
寄らねばということで、まずは大門。
大門の左右に仁王像。
奈良の東大寺と比べると、漫画チックでそこはかとなく愛嬌がある。良い。
大門の近くに不動明王。
メインのエリアは有料だったのでスルー。
近くの道の駅に、旧和歌山県議会議事堂とねごろ歴史資料館があったので立ち寄る。鉄砲は置いてなかった、残念。旧和歌山県議会議事堂は、この手の建物としては現存最古だそう。面白味はないが、とにかく古き良き?時代のゆったりとした造りは、個人的には感慨深かった。税金の無駄遣いという声もあるかも知れないが、こういうゆとりは大事だと思う。
いよいよ63号線に入る。さて登るぞと決意した矢先、風吹の交差点で「ここから大阪までは、歩道は東側にしかありません」的なことを書いた看板がある。へたれな私はこの歩道をチョイス。
この歩道は、割りと広くて平坦で、ロードバイクでも走りやすい。初心者にはうってつけである。いや、今後もこの道を走るときは、きっと使うだろう。
本格的なライダーは、道路をガンガン登る。こちらはゆらゆら歩道を登る。登りはじめてすぐに、風吹山弁財天院の大きな弁財天がおがめる。
風吹山弁財天院ホームページ【TOP PAGE】 | 和歌山県 風吹山弁財天院
風吹峠はトンネルになっている。歩道はトンネルの中も整備されてるので安心だ。トンネルを抜けるとまもなく大阪に入る。なだらかな下り坂が続く。ここでも歩道は完璧に整備されている。
歩道が途切れても、旧道なのだろうか、とにかく交通の激しい本線と交わることなく、かなり下まで降りれる。
あまりにも安全なので、途中下車して休憩。
実は上の写真のあたりで、東側の歩道は突然終わるので、道を横断して反対側に移らないといけない(少し危険)。が、すぐに旧道?に入るので、安全に下ることができる。
63号線の峠道についてまとめると、勾配的には、和歌山側からならへたれでもインナーローで問題ない。大阪側からもおそらく同じくらいと思われる。特徴的なのは東側に設けられた歩道の存在で、高速で飛ばす自動車を心配せずに登り降りできる。また機会があれば利用したい。
14:00頃、無事に帰宅。帰りの走行距離は約52km。今回は膝の痛みは発症なし。筋肉痛には数日悩まされるであろう。