2020年11月14~15日に行った、初のソロキャンの後編です。
●前編はこちら
〈亀の瀬探訪〉
2020年11月14日、龍田古道の里山公園でソロキャン。一泊した翌朝キャンプ道具を片付け、自転車に積み直し、亀の瀬へと向かう。
亀の瀬は、大和川で最も川幅が狭いところと言われ、地すべり危険地帯だ。
川中にあるひときわ大きい岩が、たぶん亀岩。
龍田古道の里山公園から亀の瀬(大和川)までは、急な下り坂。坂を降りきったところにある峠八幡神社。
さらに下ると、排水隧道の入口。亀のレリーフがかわいい。
すぐそばに、亀の瀨地すべり資料室がある。
この日は、自転車のイベントがあったようで、たくさんのチャリダーがいた。資料室の方は「ぜひ見学してくださいー」と呼び掛けてるが多くはスルー。そりゃあ気持ちはわかる。自転車で走りに来てるんだもん。ある自転車乗りが、私が坂を下ってきたのを見て「この坂はまだまだ続くの?」と聞いてきた。「ここからがスタートです」と返しておいた。というか、この坂を自転車で登ろうとする彼らをスゴいと思う。これがヒルクライムというのか。私にはできるとは思えなかった。本当に感嘆します。
〈地すべり対策施設を見学〉
私は地すべりに関心があったので、資料室の中の展示を見学。さらに今日は、排水トンネルと旧大阪鉄道亀瀨隧道を見学できるらしい。たしか予約制だったはずだが、これはラッキーだ。
まずは、排水トンネル。これは、先ほど見た、亀のレリーフのところだ。
中はダンジョンのようだ。地すべりは、土に水がたまると起きるので、こうして水抜きしているらしい。このようなトンネルが、亀の瀨の地下一帯に張り巡らされているとのこと。
続いて、旧大阪鉄道亀瀨隧道。昔走っていた大阪鉄道のトンネルが昭和初期の地すべりで壊滅。その遺構が平成になって発見されたという…タイムスリップネタだ。
明治時代の遺構っぽい、レンガ造りのトンネル。
埋まってる!こわー!
もし今、地すべりが起こると、当然、公共交通機関は断絶。また大和川がせき止められる訳で、亀の瀬の奈良側は水没、それが決壊すると、今度は大阪側が土石流に見舞われる、という恐ろしいシナリオも予想される訳で、多くの人は無関心だが、半永久的に見守っていかないといけないエリアなのである。
●参考:亀の瀨地すべり見学HP
見学終了後、近くの竜王社を見学。
江戸時代、この辺は水運の重要な拠点だったらしく、竜王社は安全運航を祈願する祠だそう。正面から撮影すると呪われるという都市伝説付きで、もちろん撮影しました(笑)
帰り道に発見した吊り橋。後で調べると、夏目の渡し跡という史跡らしい。昔はここに渡し船があって、夏目茶屋という休憩所があったと。それが名前の由来だとか。
以上で、記念すべき初ソロキャン終了。大和川沿いの自転車ロードを下って帰路に着く。