tatsumitatsu

ロードバイクとキャンプ中心のブログです。

南港ぶらり。そして住吉川~細江川 遡上

2021年7月4日

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〈雨に怯えて〉

降水確率60% but 雨降ってない。ということで、朝9時くらいにロードへ飛び出した。

 

目的地は石川沿いの南河内サイクルライン。スタート地点の柏原市に向かうのに大和川沿いの道を遡上する。しかし、ポツポツと降りだした…。同サイクリングロードは20kmくらいあるので、本降りになると家に帰れず恐ろしいことになるだろう。悩んだ末に引き返す。

 

〈そうだ南港へ行こう〉

しかし、依然雨足は控えめだ。冷たくて気持ちいいくらい。まっすぐ家に帰るのが惜しくなり、本降りになっても気合いで帰れるエリア、つまり南港あたりをぶらつくことに決め、大和川を河口に向かって下る。ほどなく昨日立ち寄った、阪神高速の高架下の広場に着く。小休憩。朝早いのにスケボー青年が頑張っている。

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大和川河口をさらにまっすぐ。かもめ大橋を渡って、西の人工島へ。地理的には南港南というらしい。

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とにかく西へ。

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いつも堺浜から見える高い塔だ。スマホで調べると、関電の南港発電所らしい。天然ガスを燃料とした火力発電所だと。この塔は南港スカイタワーと呼ばれる煙突で、高さ200mと。愛称は、白ねぎくん(笑) 勉強になった。
さらに西へ。どんつきは南港魚つり園。

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寂れてるけど、人はいます。愛されてるなあ。

この辺は物流倉庫ばかりなので、道は広く走りやすい。

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とある企業のショースペースか。SL飾ってる。すご。

雨が気になるし、ぼちぼち帰るか。引き返す。今度は東へ。

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平林大橋から北を臨む。何だろう。海上封鎖されてるように見える。柵の向こうが、まあ言ってしまえば海である。手前が住吉川の最下流部にあたるので、貯木が流れ出さないようにしているのだろうか?謎。

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住吉川の貯木ゾーンで休憩。自転車を不法投棄してるみたいだ(笑) 上の写真正面の緑のゲートの向こう側が貯木池で、たくさんの木がストックされている(はずだが、林業不振で機能してないかも)。

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裏寂れたエリア。わびている。

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川面に突き出た、何かの目印の木。上部は鉄で補強されてるのに、水に接するところは朽ち果ている。足元がおろそかとはこういうことか。いとおかし。

 

住吉川&細江川 遡上〉

さて、ぼちぼち家に帰ろうか、というところで、この川を遡上すればどこに行き着くのだろうという疑問、というか興味が湧いてくる。

結果的には、上のルートのようになった。左端からスタート。まず貯木エリアがあり、さらに東へと遡上する。

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住之江公園のあたりは、川沿いに遊歩道が整備されている。このあたりはまだ景観も良さげ。そして、川の名前が変わる。

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細江川というらしい。地図のBのあたり、阪神高速の高架下では、川は不自然なまでに、直角に2回曲がる。さらに、住宅地の間を、深い溝をうがって続いている。

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この深さ。一般人の立ち入りをこばむ、町中の異世界エリア。自然の面影は微塵もなく、もはや川とは言いがたいのだが、どこまで続くのかという興味は尽きない。

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そこに突然、曰くありげな神社が。常夜灯の存在感が半端ない。浅澤社(あさざわしゃ)といって、住吉大社末社らしい。


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神社正面。左端の常夜灯のでかさよ。

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「住吉の弁天さん」と親しまれてるだけあって、中はハイカラである。

大昔この辺は海の際で、すなわち住吉大社は海からの外敵を防ぐ軍事拠点でもあったと。古代の神社仏閣はすべてそうなので、それはいいのだが、細江川もこの浅澤社のあたりが河口であったと。清水が湧く景勝として、万葉人に愛され歌に詠まれたそうである。驚くことに、この浅沢の清水が枯れたのは昭和に入ってからだそう。つい最近の事件ではないか。

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境内には枯れた井戸のようなものがある。いや、押したら出るのかな?

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その横、手水が出ていたのであろう、龍?の頭だけあって、胴体は別物の岩が、まさに取って付けたようになっている。清水が枯れた逸話と合わさって憐れである(新参者のたわごとです。社全体としては申し分なく管理されています)。

住吉大社のすごさは周知のことなので、こうした周辺の良いスポットを見つけると嬉しくなる。

さて、細江川をさらに遡ろう。と、思う間もなく、千躰の交差点でぷっつりと終わりを迎える。ここで川が地下に潜ってしまい、どこに続くのか追跡不能になってしまうのだ。根気よく探せば、どこかでまた地上に表れるのであろうが、雨に降られる前に切り上げよう。ここから自宅まではすぐだ。子どもらの昼飯も作らないといけないし。

雨で目的地を余儀なく変更したが、おかげで面白い探索ができた。ポタリングを楽しむ秘訣みたいなものが、少しわかったような気がした。

12時帰宅。ドアツードアの走行距離35km。