自転車でキャンプに行こう
ここでは、自転車(ロードバイクなど)でキャンプに行きたいと考えている方にオススメの道具を紹介します。
といっても、しがないサラリーマンである私は、他のサイトで紹介されているブランド品などは手が届きません。比較的低予算でモノを揃える、という視点でのラインナップとなっております。共感できる方はぜひご参考ください。
自転車キャンプの道具に求められるもの
軽い・かさばらない
自転車の積載量はしれてます。また重いと、現地に行くまでのライドも大変。坂があるとなおさらです。一番考慮しないといけない項目です。
安い
冒頭に述べた経済的な理由で安さにこだわる訳ですが、他にも理由はあります。自転車キャンプの醍醐味は、テント設営後、軽くなった自転車で気ままに散策できること。ですが、残していく道具には盗難のリスクが付きまといます。高価なブランド物だとその不安は倍増。身も心も開放されたいなら、盗られてもいいやくらいの装備が適しています。
自転車キャンプのオススメ道具
●自転車リアキャリア
普段は軽快にライドを楽しんで、たまにキャンプへ、という考えなら、着脱が容易なリアキャリアがあると便利。以下は、六角レンチで取り付ける後付けのリアキャリア。最初は自分の自転車に取り付ける適した位置を決めるのに少し試行錯誤しますが、以降は割りとストレスなく着脱できます。
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●リアバッグ(サイドバッグ)
リアキャリアとセットで必要なのがリアバッグ。以下は、左右と上、合わせて3つのバッグがあるので、数多く荷物を収容できます。この手のリアバッグは、他にもっと安いものもありますが、デザイン的にこの辺が良いかと。
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●トライアングルバッグ
ロードバイクのトップチューブ下の空間に取り付けるバック。容量は多くないですが、少しずつ収納箇所を増やすことで、背負うリュックの荷物を軽減するのが狙いです。
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●ダウンシュラフ
自転車キャンプにおけるシュラフは、軽くてかさばらないダウンが必須。しかし、有名ブランドのものは非常に高価です。無名のブランドでも口コミなどを手がかりにすれば十分間に合います。以下は、ダウン量が約600gなので初夏~初秋限定ですが、容量も小さくオススメ(冬場ならダウン量1kg以上はほしいところ)。価格は4,500円くらいです。
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●インフレーターマット
シュラフの下に敷くマット。荷物に組み込むか悩みどころですが、寝心地を重視するならあった方が良いです。チープながら枕付きなのも、道具を軽量化したい自転車キャンプにはありがたいところ。
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●テント
巷で流行りのカッコいいソロテントはありますが、こちらでオススメするのは、以下の2人用テント。驚くべきは重さ1.8kg。前述のソロテントよりも軽い。お値段も安い。一方で2人用なので、自転車から下ろした荷物もすべて中に収容できます。盗難のリスクも低減できる、自転車キャンプに最適ともいえるテントです。
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●鍛造ペグ
以下は、某有名メーカーの鍛造ペグより少しだけ安価。自転車キャンプに限りませんが、キャンプの大敵は風です。重いので本当は持っていきたくありませんが、万一に備えて4、5本ストックすると精神衛生上良いです。もちろん天気予報で風がないのを確認できれば、普通のアルミペグで十分でしょう。
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●折りたたみイス
もっと小型なイスもありますが、背もたれが付いてゆったりくつろげるもので最小といえば、以下のモノでしょう。元祖の有名メーカーには申し訳ありませんが、安価なコピー商品をオススメします。2,300円くらい。
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●折りたたみテーブル
自転車キャンプにはこれくらいの大きさが限界。本当に小さなテーブルですが、あるとないとで大違いです。2,500円くらい。
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●小型バーナー
家庭用のガスボンベが使えるコンパクトバーナー。以下のイワタニのものはコンパクトながら、非常に丈夫です。私は10年以上使っています。
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●折りたたみ焚き火台
これも有名メーカーのコピー商品で、申し訳ありません。焚き火以外にも、炭でバーベキューもできます。たたむとA4サイズのノート型になる、自転車キャンプに最適な一品です。2,200円くらい。
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●ペンライト
本来は夜間ライドするためのライトですが、ワイドに広がるため、ランタン代わりにもなります。私はごてっとしたランタンを積まずに、この手のライトを2本用意しています。
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自転車キャンプの魅力
自転車キャンプには、上に挙げた以外にも、ガイロープや炭、着火材、着替え、雨具、洗面具、虫除け、クッカー、食料(これがかさばる!)など、必要なモノはたくさんあります。これに加え、パンクに備えた補修道具(替えのチューブ、携帯用空気入れなど)も必要です。
どれだけ工夫しても荷物はパンパン。普段のライドとはまったく違う、重たい自転車をフラフラと操りながら、時にすれ違う車に翻弄され、時に急坂に苦しみ、現地に向かうのです。
しかしながら、自転車キャンプは、それを凌駕する魅力がある。だからやめられません。
それは、家のドアを開けた直後から、外の空気を、風を感じ、自分の体だけが資本とばかりにペダルを漕ぎい出す。そこからがすでに自由であり、非日常であり、アウトドアが始まるのです。
キャンプ場に着くと、キャンプブームといえど自転車組はまだまだ少数派。周囲は、ほとんどが車で来られて、ご自慢のキャンプ道具をこれでもかと繰り出して、自分だけの世界を構築していきます。そんな中で、小さな自転車に積載したほんの少しの荷物で、テントを張り、机とイスを出して、焚き火までしてしまう(ちなみに薪は現地調達。二宮金次郎そこのけ拾い集めます)。あれよあれよと、小ぢんまりながらも、こちらも自分の世界を作り出す。そして撤収となれば、魔法のように、また小さな自転車の荷物に収まってしまう。自己満足ではありますが、周囲とは違う、ミニマムでスマートなキャンプ作法に自己陶酔を覚えるのです。
帰路は、自分のキャンプがスマートであったか、いろいろ省みながらペダルをこぎます。あの道具は不要だったなとか、もっと小さな道具がほしいなとか、あまつさえ、この自転車のギア比なんとかならんかな(笑)とか。こうして、自転車キャンプ沼にハマっていくことになります。でも、楽しい夢はずっと覚めずに続いてほしいもの。すぐに対策するのではなく、時間をかけて、お財布とも相談しながら、ゆっくりゆっくり極めていけばよいのです。