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ロードバイクとキャンプ中心のブログです。

ランニングとサイクリング

昨年末、中古のロードバイクを買うまでは、ランニングを趣味にしていた。かれこれ5年くらい、毎週末になると走っていた。といっても、3~5km程度の距離なので、本格的なものではない。無理をすると、中学生の時に痛めた左膝がぶり返す。びっこを引くことになる。

 

一度、市民マラソンの短距離の部(3km)に参加したことがあったが、本気で走ると1kmも走らないうちに息も絶え絶えに。こんな苦しい走りなんか二度とするもんかと…まあヘナチョコである。

しかし、走るのは好きであった。スピードを競うのではなく、風を感じ、風景を楽しむ。知らないところをぶらぶら巡る。歩くのでは、場面の展開が遅くて物足りない。だから走る。そんな感じであった。

面白いことにもたくさん出合った。

大和川にて、ズボンの裾をたくしあげて、戯れに割りと深いところまで入っていく3人の若い男女。うち男の2人は調子に乗りすぎて濡れそぼっていく。ここまでは自分にも心当たりのある、よくある川遊び風景だ。が、この2人の濡れ方は取り返しがつかないくらいで、あらら、と眺めていると、あろうことかそこで泳ぎだした。クロールしてるし(笑) やけくそ感がこちらまで伝わってきて、大変面白かった。

またある時は、こちらが割りとスピードを出して走っていたからか、路上にいた雀が気づき遅れて、驚き飛び立とうとしたことがあった。が、慌てて羽ばたきが足りなかったのか、路面スレスレの超低空飛行で高度が出ない。こちらもランニングのスピードが乗っており、しばし並走。必死な雀が横にいる。「なんやこの人間、なんで付いてくるんや!(なぜか大阪弁)」という声が聞こえてきそうな必死さ。するとガーンと音がして。。なんと路駐していたバイクに頭から突っ込んだのだ。なんと人間臭い間抜けさ。走りながら、思わず声をあげて笑ってしまった。

また、首がないのに生きて動いているカメ。これも大和川での想い出。

超大型台風一過、大木が吹き倒された大仙公園の現実離れした惨状。

f:id:tatsumitatsu:20210721023124j:image幹が割けた大木(2018年9月)

当時はあまり写真は撮らなかったのだが、こんなものも。


f:id:tatsumitatsu:20210721024331j:image呪われそうなカエルさん(2016年7月)

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インスタ映え大和川(2016年6月)

とまあ、懐かしい。

そんなランニング趣味も、ロードバイクを買ってからは途絶えてしまった。

理由は、行動範囲がまったく違うこと。ロードバイクならより広範囲に探索、冒険できる。そして疲れない。ランニングはせいぜい1時間も走ればくたびれる。自転車なら何時間でも走っていられる。

ロードバイクで走っていると、今でもランニングやウォーキングを楽しむ人にたくさん出会う。私は自転車に転向したので、(自意識過剰だが)少しの後ろめたさを感じてしまう。

健康や身体づくりを考えると、ランニングの方がよいのだろう。だが、私はあまりその辺には関心がない。私が求めるのは、風と景色と非日常との出合いである。ロードバイクはそのための手段なのである。だから、あまりバイクのグレードにはこだわらない。パーツなどは安いもので済まそうとし、つまるところ走ればよいのである。そして、次はどこを探検しようかと、常にウキウキして週末が来るのを待つのである。