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ロードバイクとキャンプ中心のブログです。

ロードバイク スピード考

先日、東京オリンピックのロードレースを見た(スマホで)。ツール・ド・フランスのことも知らない、競輪も見ない知らない私にとって、スピードを競い合う競技レースは非常に新鮮な映像であった。

安さ重視で中古のロードバイクを購入し、もっぱらポタリングが趣味の私は、スピードに対する執着はない…というのはウソで、巷をライドしていてスピードが出るとやっぱり爽快な気分になる。

 

ロードバイクは、そもそもどれくらいのスピードが出るのか。興味がわいてネットで調べると

・一般人はだいたい25~30km/h

・プロは40~50km/hで巡航(レースによるだろうが)

・最高速度は70km/h(プロでもこれくらい)

だそうだ。これに私個人の経験を追記すると

・追い風で道路状態が良ければ40km/hは出る

・峠の長い下り坂なら50km/hは出る

・とある峠では65.5km/h出て死ぬかと思った


f:id:tatsumitatsu:20210729233622j:image大阪と奈良を隔てる竹内峠。この峠の下り坂で自己最高速度65.5km/hを記録。長い下りは、減速させるために路面が凸凹になっているが、軽いロードバイクでそこに突っ込むと、衝撃で転倒するか自転車がバラバラになるんじゃないかと…どちらに転んでも即死だ。稀有な体験だった。もう二度とやらない。

 

と、少し調子に乗って書いたが、しょせんは土日に走るだけの中年親父である。上に書いたようなスピードは瞬間的なものだ。40~50km/hで巡航なんて実際に走るとわかる、超人のなせる技だ。交差点では減速し、面白そうな景色があればママチャリにも抜かれるトロトロ運転のポタリングでは平均速度は15~17km/hというところか。

話はどんどん小者的になるが、こんな風に自分は大したことがないと思っていても、道中追い抜かれるとしゃくにさわる。逆に追い抜くときは、得意な気分に…ならず、イヤな気分にさせてしまうだろうなと恐縮してしまう。つまり、抜くのも抜かれるのもイヤなのだ。一人で自由に走りたい自意識過剰な男、それが私である。

この自意識過剰の小者っぷりはファッションにも影響があり、つまりピチピチのレーシングウェア(というのか?)は、スピード狂を周囲にアピールしているようで、恥ずかしくて着れない。しかし速乾性のウェアの方が当然着心地が良いので、自然ランニングを趣味にしていた時のスポーツウェアになる。それにヘルメットとサングラスをかけると…私が毛嫌いしているライダーファッションとそれほど差がないような気もする。悩ましい問題である。

f:id:tatsumitatsu:20210729205806j:image靴はもっぱらランニングシューズ。この青いやつは brooksの purecadence 3。これ以外にももっとメジャーな高いブランドのものを何足か買ったが、この靴に勝るものはなかった。このシューズは素晴らしい。疲れない。履いてることを忘れる。って何の話してたんだっけ(笑)

 

ロードバイクを買うまでは、自転車についてもまったくの無知で、クロスバイク、マウンテンバイク、シクロクロスなどの存在もほとんど知らないままに、とにかくハンドルがぐにゅっと曲がってる自転車がほしいと(笑) 自転車キャンプをするならシクロクロスグラベルロードの方が適しているだろうが、そんな選択肢は思い付きもせず、今のロードバイクヤフオクで競り落とした訳だ。が、結果的には良かったと思っている。

f:id:tatsumitatsu:20210729215627j:image大阪と和歌山を隔てる、雄ノ山峠の近く。この時は下り坂で初めて50km/hオーバーした。キャンプ道具を積んで。

 

ロードバイクで良かった理由。それはやはりスピードが出るからだ。こぎ出しは軽く敏感で、少しペダルを踏むだけでクイックに推進する。慣性がはたらくと、空気を踏むような自然なケイデンスで、高速を維持してくれる。このスピード感が、良き風を起こし、めくるめく景色の移ろいを見せてくれ、自分をとんでもなく遠くにまて運んでくれる。これを味わう度に、ロードバイクで良かったと思うのだ。