2021年8月21日
朝6時起床。外を見ると雲は多いが晴れている。4時間しか寝てないがライド優先。
〈西除川遡上〉
本日は、西除川を遡上する。スタートは、同川と大和川の合流点。ゴールは狭山池。距離にして10kmくらいか。
地図では青いルートとなる。北から南へ走る感じ。それにしてもおかしな流れ方をしている。海にまっすぐ向かうなら西に流れるのが普通だと思うが、わざわざ北へ向かって大和川に注ぐとは。普段気にもとめないが、地図を俯瞰するとこうした気づきがある。面白い。
スタート地点。西除川と大和川の合流点。川沿いの道はいわゆる裏道的な道が多いが、西除川沿いも例に漏れずそうである。車は少ない。信号も少ない。しかし舗装は荒れ気味のところが多い。得てしてスピードは出せない。
舗装が突然切れて、地面があらわになるところもちらほら。ぬかるんでいたり、犬のう○ちが放置されてたり（ほんと危ない）。懐かしい給食の匂いみたいなのが流れてきたり（美味しそうな匂いではない）。上の写真ではなぜか芝生だ…自転車で通るに忍びなく遠回りをする。
川沿いの道というのは何というか…総じてあか抜けない道だ。街のウラの顔だ。風の吹き溜まりのように、価値のない（と一般的にみなされる）ものが混ざりあって、安っぽい万華鏡のような観を呈する。しかし私はこの地味な景色に安心感を覚える。リラックスするのである。
途中見かけた小さな神社。余部（あまべ）神社というらしい。小さくても屋根飾り（千木？）は立派である。とても良い。神社の名前と、西除川の「除」の字に何か関連があるのか？と思ったが、調べても何も出てこない。まあいい。
大阪狭山市に入ると下の写真のようなキャラクターがあちこちに出現する。
ゴミ箱に変な、もとい可愛らしいキャラが。
「さやりん」という大阪狭山市のゆるキャラ。初見では、恐竜の着ぐるみみたいなのを着ていて、この子ヘンタイ？と思ってしまうが、実は狭山池に住むといわれる龍神がモチーフ。髪の毛も、狭山池に咲くサクラをイメージしているそうだ。うん、考えられている。
途中、道が複雑になり、川から外れたが、気合いで合流。かなり自然豊か。
この橋の向こうがゴールの狭山池。
狭山池に到着。同池には、ゆるキャラ・さやりんゆかりの龍神を祀る龍神社がある。写真はその鳥居。鳥居の向こう、池の中に社が建っている。
〈ため池考察〉
大阪南部はため池が多い。これは、石川や西除川など割りと大きい河川が北に向かって流れてることとあながち無縁ではないだろうと思う。川にそっぽを向かれたら、その地域はため池を作るしかないのだ。
で、こうしたため池には、結構ユニークな龍や大蛇の伝説がくっついている。狭山池もそうだし、私の実家の岸和田にあるため池、久米田池（狭山池よりでかい！）もそうだ。かなりホラーな大蛇の伝説だがしんどいので割愛する。また同池の近くに酢壷池（すつぼいけ）という、これはもう情けないくらい小さいため池だが、これにもユニークな伝説がある。しかしこれも割愛。面白いのは、和泉市にある光明池。これは超巨大なため池で、さぞすごい伝説があるのだろうと思いきや、昭和にできたばかりのとても新しいため池なのだ。よって伝説なし(笑) その代わりに名前の由来がすごい。かの聖武天皇の皇后、光明皇后がこの辺で生まれたという説があり、そこから池の名前が光明池となったと。
久米田池は、聖武天皇の命で行基が作ったとされる。狭山池の歴史は古く飛鳥時代といわれ（日本の最古のため池）るが、行基が改修に携わったことが非常に大きい。久米田池の横にある久米田寺には光明皇后ゆかりの塚もある。まさにこの辺り一帯は、天平文化の色濃い地なのだ。が、そこに時空を越えて参入してきたのが、光明池だ。ほんと輝けるネーミングだ。これによって、光明池は先輩の2つのため池にタメを張れるようになった。名付け親は素晴らしい！（茶化してません。誉めてます）
脱線した。
西除川を遡上して、なんでこんな話をしてるんだ。
10時頃帰宅。ドアツードアで30kmくらい。
面白かった。
