2021年8月28日
6時起床。FD交換せんといかんのだが、走りたい願望が勝ち出発…しようと思ったら前輪パンクしてる。これで3カ所め。2500km走るともうあかんのかな。
FD直せとロードバイクが無言の抗議をしているのかもしれない。さっさとチューブ交換して出発(笑)
大和川遡上。平地はフロントミドル(42T)だけで問題ない。でもスピードがのると確かにギアが足りなくなるかも。逆に激坂は絶対無理だ。やはり新しいFDを付けよう。
そんなことを考えると、こぎ足がにぶる。大和川からそれる。小さな神社がある。今日はここまでにしよう。
八尾市にある寶殿(ほうでん)神社。
参道に、波状にうねうねと打ち水がされている。とても繊細な心遣いだ。ここを大切になさっている方がいらっしゃる…ということが強く感じられて神妙な心持ちになる。
本殿には提灯が灯っている。外はカンカン照りなのに、暗い本殿内に浮かぶ灯火はまさに俗世と隔絶した非日常…神域である。
狛犬までも違って見える。朱の入りかたが、まるで生気を与えられたかのような、なまめかしさが感じられ、魅せられてしまう。
本日は何か祭事があるのかどうかわからないが、人気はまったくない。私一人ふらっと訪れたところに、このような玄妙な演出を見せられては、まるで泉鏡花の世界に迷い込んだようである。とても幸せな気分となった。
道を変えて帰ろう。大和川の南側に渡る。古市古墳群のエリアに入る。ヤバいこの辺は。犬も歩けば棒に当たるだ。まっすぐ帰れる気がしない。寄り道。
藤井寺市にある津堂城山古墳、その上に建つ津堂八幡神社。すごいコラボだ。
羽曳野市の雄略天皇陵。さほど大きくないのに、堀を隔てて鎮座する存在感が半端ない。
9時帰宅。走行距離30km弱。本日は奇しくも泉鏡花な世界に幻惑されて有意義なポタリングであった。どれくらい幻惑されたかというと、蚊の存在を忘れるくらい恍惚と…いやまあ存在は認識していたが、血を吸いたければ吸えと。あんたらに構ってる暇はないんだよ。出血大サービスだ! という塩梅で、帰りはとくに足元が無性にかゆいのを我慢しながらペダルをこいでいた。
元気が残っていれば、昼からFDを交換しよう。