2021年9月5日
〈FDの調整は難しい〉
先週、アンプルピンが入らず、チェーンを切ったまま放置していたCAAD4だが、Aliexpressからミッシングリンク(もどき)が到着した。
RISKという中華ブランド。5セット211円也。
これでアンプルビンは無視してチェーンをつなぐことができる。プライヤーがないので、リアブレーキをかけてペダルを踏み込んで強引にリンクをつなぐ。
成功。お次はフロントディレイラーの調整だ。
…結論からいうと調整は失敗(泣)
まったく要領を得ない。フロントは何とか変速する。が、音鳴りが酷い。リアのロー側4、5枚までは解消したが、それ以上は無理。シフトワイヤーも脱着し過ぎてボロボロになってきた。2時間くらい格闘して…もういい! 家を飛び出した(笑)
〈秋の前触れ〉
ロー側4、5枚でどこまで走れるか不安だったが、結構いける。フロントトリプルを使い分ければ、坂道も楽に登れるし、平地もスピード出る。ミッシングリンクも問題ない。慣れてくると周囲に気を配る余裕が出る。
時たま肌に感じる涼風。群れなす赤トンボ。陽射しは依然強いが、秋の前触れが感じられる。ペダルをこぎながら、頬がにんまりしてくる。自転車乗りにとって嬉しい季節がやって来るのだ。
正午過ぎ、小腹がすいてくる。いつもなら熱中症が心配で戦々恐々だが、今日は弁当買って公園で食べてもいいなと考える。走りながら、緑とスーパーを探す目になる。
チラッと横手に公園らしきものが現れ、何か見覚えがあるなと思いつつスルー、ちょっと行くとおあつらえ向きにスーパーが。弁当を購入してUターン。
さて、公園に戻るとやっぱり! 先週も訪れた津堂城山古墳ではないか(いつも適当に走っているので場所を覚えない)。
〈津堂城山古墳で治定を考える〉
この古墳、公園としては今一つ整備されていない。殺風景である。数少ないベンチを見つけ、弁当を食べる。。。
鬱蒼とした木々。鳩がざわついている。カラスが時おり切り込んでくる。剣呑である。
墳丘に登れるのは嬉しい。が、まったく整備されていないどころか、景観をぶち壊すようにフェンスやバリケードが乱雑にある。ここは工事現場か。
何なんだこの古墳は、と思いスマホでググると、津堂城山古墳はなんと古市古墳群 第三位の巨大古墳なのだそう。規模的には大王級だ。本来なら、やんごとなきお方の陵墓として宮内庁が立入禁止にする規模だ。でもこの古墳はいつでも立ち入り自由。なぜか?
書くと長くなるが、ざっくばらんに言うと、過去に行われた治定(じじょう。どの古墳をどの天皇の墓にするか決めること)で、津堂城山古墳は見た目がだらしないから除外と(笑) しかし立ち入り自由だといろいろな研究がなされる。後に見事な石棺や副葬品が発見され、宮内庁は急ぎ陵墓参考地(将来、陵墓になるかもしれない古墳)に認定。石棺のあったところをフェンスで囲い今に至ると。
こんなエピソードを知ってしまうと、判官贔屓したくなる。大王級なのに来る者を拒まない度量の広さ。なんて男前な古墳なんだ。
似た話は、高槻市の今城塚古墳などでも耳にする。同古墳は、津堂城山古墳よりもずっと天皇陵である可能性が高いのに陵墓参考地にすらなっていない。不憫な古墳だ。が、まあそれはいい。
この2つの古墳に共通するのは、立ち入り自由ということ。市井の人が気ままに散策できる古墳は貴重だ。もし治定見直しがあって陵墓に指定されると、一転立入禁止になるのだろうか? なるのだろう。そう思うと、このまま人々の憩いの場であってほしいと思ってしまう。複雑な気分である。
本日の走行距離 約33km。そろそろキャンプがしたくなる、よい気候である。