tatsumitatsu

ロードバイクとキャンプ中心のブログです。

フロントディレイラーの交換

2021年10月16日

今年8月にフロントディレイラーが壊れて早2カ月。いろいろ試行錯誤した。本日、いよいよ本命のFD付け替えに挑戦する。

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〈これまでの顛末〉

私のロードバイクは2002年式のCannondale caad4だ。メインコンポはシマノの105だが5500系なのでリアは9速。フロントはトリプル。つまり3×9速仕様だ。

古いロードバイクは故障時の代替品探しに難儀する。ヤフオクで1カ月探して、ようやく見つけたのが、中古のTIAGRA FD-4603。3x10速用だが使えないことはないらしいので付けてみた。私がド素人だからであろう、うまくいかなかった。適当な調整で匙を投げて、それでも自転車は走ってくれるので、今日までライド優先で走り回っていた。この散々な調整の顛末はこちら

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TIAGRA FD-4603。10速用だが無理やり付けていた。調整がシビアだが使えないことはない。実際これを付けて、100kmのロングライドや、重い荷物を積んでキャンプに行ったりしていた。

 

 

〈FD-5503への付け替えに挑戦〉

先日、ついにヤフオクで中古のFD-5503を入手した。3×9速用の適合品だ。これを付ける。これまで何度もFD調整に失敗してきたが、今回は不退転の決意だ。

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リアディレイラーRD-5500とセットで1,880円。RDは今の自転車に付いてるものとまったく同じものだ。壊れた時の予備にストックしておく。

 

FDの装着は本やWebサイトで勉強してきた。が、書いてることが微妙に違っていて正解がよくわからない。しかし、実地で挑戦を繰り返すうちにFDの構造がわかってくる。構造がわかると情報を取捨選択し、自分が納得できる手順が見えてくる。以下、私なりの手順を記載する。

 

〈フロントトリプルのFDの取り付け手順〉

①自転車に付いているFDを外す。

その際、シフトワイヤーを外す。チェーンも切る。(でないとFDを取り外せない。当たり前だが)

 

②新しいFDの位置決め。

アウターギア(最大チェーンリング)とFDのガイドの隙間を1〜3mm開ける。これはどのサイトでも書かれているのだが、私は不思議だった。FDはワイヤーで引っ張られないと、基本インナー側に落ちている。どうやってアウターギアとの隙間を正確に測るのか? 極めつけは、FDのガイドの外側の面とアウターギアの面を揃える、と書いてある。繰り返すがFDはロー側に落ちている。絶対無理だし! これが今も解けない、FDの位置決めの最大の謎である。なのでこの面合わせは、私は無視している。FDとアウターギアの隙間だけ調整する(無理やり手でFDをアウター側に移動させて調整する。消しゴムなどをあてがってバネが戻らないようにして測るとより確実)。またFDとフロントギアが平行になるように注意する。位置が決まれば、FDを六角ナットで固定する。

 

③シフトをインナーローにしてチェーンを付ける。なお、FDはワイヤーが付いていないのでシフトをチェンジしても当然動かない。

 

④ロー側調整ボルトを回して、FDのガイドの内側とチェーンの隙間を0.5mmくらいにする。ペダルを回して音鳴りがしないように調整。

 

⑤ワイヤーケーブルを引っ張りながらFDに固定。 ※その前に、アジャスターボルトを、ワイヤーを緩める方向に回しておくと、後でワイヤーのテンションをかけたい時に役立つ。今回は操作する必要はなかったが一種の保険。

 

⑥リアはローのまま、フロントミドルに。FDのガイドの内側とチェーンの隙間を0.5mmくらいにする。

 

⑦リアをトップ、フロントをアウターに。FDのガイドの外側とチェーンの隙間を0.5mmくらいにする。

※ここで改めて、アウターギアとFDのガイドの隙間が1〜3mmになっているか確認。なっていなければ②からやり直しだ(涙)

 

⑧これで基本的な調整は終了。

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前後のギアを順番に組み合わせながらクランクを回し、どこで音鳴りがするか見極める。

この見極めが、各人によってこだわりの出るところであろう。私の場合は

 

・たすき掛け状態で音が鳴るのは諦める。

・激坂に良く挑むので、インナーローでは絶対に音鳴りしないようにする。

・フロントミドルでは、リアの全ギアで音鳴りは回避する。

・フロントアウターは下り坂の加速くらいしか使わないのでこだわらない。まあ上記⑦の調整をしておけば、リアのトップ側の何枚かは音鳴りは回避できる。

 

こんな感じだ。あとは試走するのみ。

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フロント、リアともに105グレードで揃った。気持ちスッキリ。

 

〈港湾部を試走〉

シフトの調子を見るために道路が広く信号が少ない港湾部をポタリング

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おお迫力がある。

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砂の運搬船か。クレーンをぶん回して、遠心力で砂を陸地に放り込んでいる。船がありえない角度に傾いている。たまにこういう凄いシーンに出合うので海は面白い。

15kmくらいの短距離ライド。試走では、上に書いたこだわり部分はほぼ満足のいく状態だった。とくにフロントミドルで、リアの全ギアで音鳴りしないのは、とても気持ちが良い。長かったFDの問題もひとまず一件落着である。

※実はまだ問題は残っているのだが、長くなるので割愛。自転車の整備はこだわり出すと切りがない。完璧を求めると心が病む。ゆっくり直していくのも楽しい過程である。