2022年2月6日(日)
本日は自宅堺市から紀州街道を北上する。図らずも神社めぐりとなった。
まずは、大和川を北へ渡り住之江区へ入る。安立商店街を過ぎてすぐのところに…
こぢんまりとシブい、霰松原神社(あられまつばらじんじゃ)。
昔この辺は海の際で、美しい松の砂浜が広がっていたと。「あられ松原」と万葉集で詠われているそうたが、あられが降ったのか、砂浜があられのように白く輝いていたのか、調べるのもしんどいのでうっちゃっておく。まあ何とも美しい表現だ。この言葉の響きだけで満足。
そのすぐ北に長法寺。日蓮宗のお寺だが、境内に鳥居がある。いわれがあるのだろうが調べても何も出てこない。やっぱりうっちゃっておく(笑)
さらに北へ行くと、路面電車と合流。いよいよ大ボスだ。
常夜燈が、勇者を待ちかまえる砦のように並び立ち…
住吉大社の威容。大ボス、いやラスボス級だ…もう何も言うことはない(罰当たり)。
ここまでロードバイクで走っていて、どうも調子がでない。というのも、この辺りの紀州街道は人や車がとても多い。堺市以南の同街道ののどかさとは、えらい違いだ。信号も多い。路面も工事の跡でボコボコだ。
面白くないので紀州街道ライドを辞める。進路を東にとる。
帝塚山エリアを西から東へ横断し、万代池に至る。
ふう、やっと落ち着いた。
池の中央に小島があり、古池龍王の社がある。この池の主だが、聖徳太子(の遣い)に封印されたそうだ。
うーん、本日はなぜこれほどにRPG調な展開なのか。
小島のベンチで菓子パンをかじっていると、スズメが足元にまで。ポロポロとこぼしていたパン屑が綺麗になくなった。さて帰ろうか。
万代池のほとりの道は、なんと熊野街道なのだそうだ。はるばる熊野本宮まで続く道。ロマンを感じる。この道を南下して帰ろう。
大和川に出ると、勝手知ったる土手に出た。なじみの雲上地蔵尊がある。明治のはじめにここの土手が決壊し、やむなく墓石で塞いだと。今なお川底に眠る多くの無縁仏の冥福を祈るために作られたそうである。
ちなみにここまでの熊野街道ライドは大変快適であった。良い道を見つけると嬉しくなるものである。
しかしながら最近のライドは、常に一抹の寂しさを抱いている。これまで海、山、街道など、自分の気力体力の続く限り走ってきた。おおよそ半径50km圏内、身近な世界を新鮮な気持ちで見直してきた。が、しばらくおさらばである。転機が迫っている。また稿を改めて書くことにする。