2022年5月5日(木)
さすがのキャパシティである。GWに徳島県の大塚国際美術館に家族で行ってきたが、大勢の観光客にも関わらず、それほどストレスなく鑑賞できた。
お出迎えは、バチカンのシスティーナ礼拝堂に本物がある、ミケランジェロの天井画。画集で見てもピンとこなかったが、生で見るとスゴさがわかる。実はラファエロの方が好みだが。。。
面白かったのは、さまざまな受胎告知の絵があったこと。聖母マリアと天使ガブリエルの描き方が、画家によってまったく違う。仰々しい演出過剰なものもあれば、おすまし顔のクールな作品、やる気あるのか?と突っ込みたくなる残念なものまで、いや面白い。
ルネサンス期の作品は、総じて生気がみなぎっていて、芸術の一つの極みに達していたのだなあと感じさせられる。中でもやはり、ミケランジェロ、ラファエロ、ダヴィンチの3巨匠は素人目で見ても抜きん出ている。
学生時代にルーブル美術館に行ったときにも感じたが、一面所構わず作品が飾られていると、一流と二流以下が白日の下に晒されて、あぁ残酷なことだなあと気の毒に思ったりもする。
その他の時代のものでは、ゴヤが素晴らしい。荒々しいタッチで描かれる異形の人々。他者に模倣を許さない唯一無二の作家だと思う。
最後にシャルダンの独楽を回す少年。ロココが好きというわけではないが、この絵はなぜか惹きつけられる。写真を撮ったのは以上の3枚だけ(笑)
あと、モネの庭。美しい。
いや、なめてました。大塚国際美術館、また行きたいと思える所です。