tatsumitatsu

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甲州街道をゆく 〜新選組の故郷へ

2022年8月20日(土)

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本日は甲州街道国道20号)をとことん西進する。スタートは四谷。ゴールは日野市にある新選組のふるさと歴史館。約34kmの道のりだ。

 

武州多摩。新選組の中核をなす、近藤勇土方歳三を生み出した土地。戦国時代から武威盛んな土地で、江戸時代は半農半士の千人同心なる人々が住んでいたと。

司馬遼太郎の作品でちょいちょい出てくる土地だが、これまでピンとこなかった。そもそも武州ってどこだ?つい4か月前までは大阪に住んでいたものだから、私にとってはまさに謎の地域、フロンティアであったのだ。

それが東京転勤となって、にわかに自転車で行ける身近なものとなった。

すわ行かいでか!

ということで四谷を出発し、新宿を通り抜け、ひたすら甲州街道を西に走る。

 

途中、適当に寄り道。

f:id:tatsumitatsu:20220827010229j:image府中市にある常久八幡神社

f:id:tatsumitatsu:20220827010309j:image武蔵府中熊野神社古墳。珍しい上円下方墳。


f:id:tatsumitatsu:20220827010356j:image古墳の隣に熊野神社。先週、熊野那智大社に参ったばかりだ。こんな遠く離れたところに熊野信仰が息づいていることに驚きを感じる。


f:id:tatsumitatsu:20220827010441j:image多摩川を渡る。良い景観だ。

f:id:tatsumitatsu:20220827011347j:image日野市立新選組のふるさと歴史館に到着。200円(だったか)で入館する。非情な殺戮集団である新選組も、こうした故郷の人々との交わりを通して見ると、血の通った人となりが見えてくる。お国のために、地元のためにという心が垣間見えるのだ。

展示は地元の人々が保存していた史資料が中心なので地味なものが多いのだが、それが返って良かった。恐るべき局中法度を鉄の掟とし、幕末を戦国武者のごとく乱舞した新選組。その舞台裏の素顔は、温かく、そして哀しく、ああ彼らは彼らなりの「誠」の中に生きたのだなあとしみじみ感じることができた。

自転車で帰路につく。多摩川を挟んだ日野市、府中市の界隈は高い建物もなく、本当にだだっ広い平野である。ペダルをこいで、この空間を感じる。おおかの地こそ武州多摩!よく知りもしないくせに、謎の感動が込み上げてくるのであった。