2022年12月9日(金)
奥多摩町の川井キャンプ場に自転車でソロキャンプに行ってきた。
2週間前に同じ系列の氷川キャンプ場に行ったばかりだが、これからますます寒くなって当分キャンプができなくなるだろうと思い決行した。
川井キャンプ場のソロキャン費用は一泊1,500円。氷川キャンプ場と同じ。薪の値段が違っていて、こちらは針葉樹の薪が1本150円だ。8本購入したので1,200円。ちと高い。
受付。薪もここで購入。ここから急な坂を降って河原に出る。
ポツンと設営。12月の平日ということもあって、利用者は私を含めて4人だけ。
テントの横に自転車を置く。スタンドかないので、石で立たせている(笑)
このキャンプ場は直火OK。誰かが作った立派なかまどがあったので借用する。
焚き火。さて、購入した薪の件。ソロでちびちび焚き火をするには太すぎる。豪快に燃やさないと火がつかないし、かといって豪快に燃やせば、すぐになくなる。
ということに途中で気づき、バトニングする。モーラナイフを持ってきて良かった。やはり、ほどほどの太さが火付きもよく使いやすい。薪の太さって重要だなと。勉強になりました。
前回のキャンプで失敗した飯炊き。今回は成功。きちんと見張っとけば何の問題もない。鉄串に刺したベーコンと椎茸を焚き火で炙ってマヨネーズで食う。あとは焚き火に突っ込んでいた焼き芋。そしてインスタントの豚汁。飯は手抜きすると決めていたのでこれでいい。
気温は約3℃。常温で十分冷たいビールと、温めた甘酒を飲みながら、プロコフィエフを聞く。そう、このノンビリした時間を過ごすのが今回のキャンプの目的だったのだ。
21時頃、薪がなくなりテントに入る。湯たんぽを入れたシュラフに包まり、司馬遼太郎を読む。就寝。
翌朝、周囲をぶらぶら。
川の水が澄んでいる。沈殿している落ち葉すら美しい。
朝日を背に、川面に映るドッペルゲンガーを楽しむ。
11時撤収。帰路は四ツ谷まで、約5時間の道のり。天気が良い。道草する。
あった。自由民権運動で有名だが、実は戊辰戦争の英雄であり、本当は軍人の天分があった。ここに板垣退助像があるのも、幕軍を東へと追いつめる新政府軍の将として、この地を通過したことにちなんでいる。
西郷隆盛が征韓論を唱えた際、その大将は板垣退助しか務まらない、とも言ったそうな。しかし当時の陸海軍は薩長閥が独占し、土佐藩出身の板垣退助に席はない。慣れない政治家稼業に心折れて、野に下れば自由民権運動しかやることがなかったと。しかし自由民権思想は土佐の伝統的な土着の思想でもあるわけで、板垣退助が自由のために身命を賭したのは必然ともいえる。板垣退助像を見ながらそんな感慨を抱くのであった。
新青梅街道を東進すると、存在感のある鳥居が。武蔵村山市にある、お伊勢の森 神明社。
調べると、神明社とは伊勢神宮の天照大神を勧請した神社のことだそう。なるほど、覚えておこう。
さらに東へ行くと、東村山市だ。せっかくなので、あれを見に行く。
アイーン。
本当に底抜けにバカバカしいお笑い(←ほめ言葉です)をありがとう。
さらに東進。
西東京市の東伏見稲荷神社。京都伏見稲荷大社の分霊を勧請してできたと。
先の神明社しかり、この稲荷系、また熊野系や日吉(日枝)系など、神社のルーツは西に多く、そして東へと伝播される。もちろん例外もあるが細かいことはいい。神社に立ち寄ると、遠く隔たった東西の地が繋がっていることが実感できる。昔はこんなこと考えもしなかった。大阪から単身赴任して、今東京に暮らしているから、こうしたことが強く意識されるのだ。
と、何の話をしているのか、そろそろわからなくなってきた(笑)
キャンプ帰りのポタリングは、自転車ならではの醍醐味だ。行きと違って、家に帰るだけなので気楽でいい。
特に、今回図らずもハシゴした2つの像。板垣退助と志村けんのギャップには、返す返すも一笑してしまう。良い話のネタになりそうだ。