2023年1月28日(土)
ふと思い立った。横浜へ行こうと。個人的に思い入れもあったので。
さて四谷から横浜までロードバイクで往復70kmの道のり。頑張れば何とかなる距離だ。
朝9時出発。国道1号で南下し、途中同15号に移って生麦事件碑に寄る。
高架下にひっそりとある。
幕末の攘夷はここから始まったのだなあ。
碑の後ろにユニオンジャックがあるのが感慨深い。
さらに南下。
みなとみらいの白いビル群。横浜だあ!
さて、ここでおもむろにポータブルMP3プレイヤーを耳に装着。
横浜に着いたらやろうと思っていたこと。それは、Return to Foreverの「銀河の輝映」を聴きながら走ること。
私にとって横浜とは、かの名探偵、御手洗潔が住んでいた街、として認識されており、それ以上でも以下でもない。
昔、この御手洗潔シリーズの本格推理小説「占星術殺人事件」や「異邦の騎士」を読んだときの衝撃。そして、そこに書かれた横浜 馬車道の街と、Return to Forever(チック・コリア)の音楽の魅力。それが記憶の中に焼きついて、いつか横浜に行ったらこれを聞きながら馬車道を歩いてみたいと思っていたのだ。
ちなみに前述の小説にはReturn to Foreverの「浪漫の騎士」も印象的に紹介されているが、御手洗潔には「銀河の輝映」の方がよりイメージに合っている、と私は思う。御手洗潔が出遭う陰惨かつ哀しみをたたえた事件の数々には、エキセントリックでありながらブルージーな「銀河の輝映」がピッタリだ。
そんな訳で、音楽を聴きながら、フラフラと馬車道へ。
そうそうこんなイメージ。エレガントだ。
何かスゴい。元はどこかの銀行の建物だったそうだが。
同小説にも出てくる馬車道十番館。
自転車も入れて撮影。
入口横に牛馬飲水槽。
公衆電話ボックス。レトロだ。
なお入口のドアを入ると、いきなり喫茶店なので焦った。すぐに退散(笑)
馬車道を自転車を押してしばらく散歩したあとは、横浜の街をポタリングする。
赤レンガ倉庫。
中華街の入口。中はもうスゴい人。まったく行く気にならない。
さて帰ろう。
帰りは国道15号をひたすら北上。
それにしても空気が冷たい。たぶん3℃くらいか。体は何ともないが、ヘルメットを付けているのに頭が冷える。脳が縮こまっているような、頭痛の予兆のようなものを感じ大変こたえた。
まあ横浜でReturn to Foreverを聴くという長年の夢(という程でもないが)を叶えることができたので良しとしよう。
追記
ついにサイコンの電池が切れた。電池を取り替えると、総走行距離がリセットされた。これまでの数値は5,600km。ここに記録しておく。