tatsumitatsu

ロードバイクとキャンプ中心のブログです。

南海高野線沿いを南へ。西高野街道を北へ

2021年8月1日

本日は目的地を定めない。南海高野線沿いをとことん走ってみようと思う。

スタートは自宅に近い堺東駅。そこから河内長野方面までどこまで行けるか? とくにやる気があるわけでもないのでまあのんびり。


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なお南海高野線の駅順は以下の通り。この区間の線路沿いの道をロードバイクで走るという企画。ヒマ人だなあ。

 

 

今回走って思ったのは、南海高野線沿線というのは、三国ヶ丘駅以南は、まあかなり田舎だということ。ほめ言葉である。線路沿いの道というのは、割りと信号が少なく、車も少ない。舗装がたまに荒れていることがあるが、高速でライドするわけではないので問題はない。つまりポタリングしてて楽しい。

f:id:tatsumitatsu:20210801202038j:image萩原天神駅近辺。人口密度が少ないと自然が多くなる。水田、ため池、こんもり残っている雑木林、野鳥やトンボなどの生き物たち。

f:id:tatsumitatsu:20210801202534j:image同じく。今池というらしい。ただの池だが水面が鏡のように。美しい。

f:id:tatsumitatsu:20210801203043j:imageドッテテ、ドッテテ、ドッテテド。宮沢賢治の「月夜のでんしんばしら」のようだ。阪和道の高架をくぐったところ。北野田駅の手前。この開けた空間をビューと走り去る電車も良い。

f:id:tatsumitatsu:20210801203653j:image野田駅の南に、野田城跡の碑を発見。南朝 野田氏三代の居城と書いてある。横の案内板には、野田氏は楠木正成とともに足利軍と戦うが、女・子どもを巻き込んだ凄惨な戦場と化し、野田村は壊滅状態となった、とある。すぐ近くに大悲寺というお寺を見かけ、その時は何も感じずにスルーしてしまったが、これらの人々を弔うために建てられたお寺だと後で知った。知ると、お寺の名前からも痛ましさが伝わってくる。知らないというのは罪ではないが、残酷なことであるなあと自戒する。

そして大阪狭山市に入る。狭山駅あたりから、線路は地面より高い土手のようなところを走る。そのため暗渠(あんきょ)と呼ばれるトンネルがあちこちに設けられている。これがレンガ造りのアーチになっていて雰囲気が良い。

f:id:tatsumitatsu:20210801210414j:image通る度に止まって写真を撮ってしまう(笑) 上に南海高野線が走っている。

f:id:tatsumitatsu:20210801211238j:image通学路と書いてある。今も地元の人たちの大切な生活道路だ。

f:id:tatsumitatsu:20210801211408j:image線路沿いにこだわって走ると、こんな細い路地に入ることも。その真横を電車が走り去る。面白い。大阪狭山市駅の北側あたり。

f:id:tatsumitatsu:20210801211804j:image金剛駅を過ぎると、今度は線路が地面より低くなる。その上を横切る橋の上で。

滝谷駅(富田林市)を過ぎ、千代田駅(河田長野市)付近に至ると、東方から自然の緑が迫ってくる。マップを確認すると、もう金剛山の麓であり、石川がすぐそばを流れているのだ。まもなくゴールに設定していた河内長野駅だが、もうどうでもいい!石川の方に行きたい!という欲求がわき起こりコースアウト。灯りに吸い寄せられる羽虫のように、フラフラと南海高野線から離れて石川へ向かう。

f:id:tatsumitatsu:20210801213502j:imageとにかく東へ!もうどこを走っているのかもわからない。なんだあのすき間は?目の前の細いすき間を潜ると…

f:id:tatsumitatsu:20210801213717j:imageやった!石川だ!ちなみに行き止まりだったので引き返す。

時刻は昼の12時。暑い。道もよくわからん。汐の宮公園というところで休憩。

f:id:tatsumitatsu:20210801214244j:image遠くに赤い塔が見える。調べると、願昭寺というお寺の五重塔らしい。あそこまで行く元気はないので思考停止する。

さて疲れたし帰ろう。どうやって帰ろうか。

南河内グリーンロードが近いが、あのアップダウンを走る元気はない。来た道を戻るのも楽しくない。国道310号線を北上するのが一番早いのだが、もうこの道は飽き飽きだ。そして気づく。西高野街道があることに。

スタート地点の堺東とゴール(してないが)の河内長野を結ぶドンピシャの街道である。この道作った昔の人は偉い!とマジで思ってしまった。実際走ってみると、信号少ない、車少ない、本当に道なりなのでナビ無しで走れる、と最高だ。しかも南から北に向かって走ると、全体的にゆるやかな下りで疲れない。f:id:tatsumitatsu:20210801221246j:image大阪狭山市にある天野街道との分岐を示す碑。天野街道もすごく気になる。いつか走ろう。

f:id:tatsumitatsu:20210801222143j:image堺市中区にある興源寺。くすの木の枝振りが奇怪(失礼)。

f:id:tatsumitatsu:20210801222419j:image最後は少し街道を逸れて、仁徳天皇陵の拝所前で。ここまで来れば家はもうすぐ。

朝10時出発の14時帰宅。走行距離 約45km。

西高野街道はとても気に入った。今度は北から南へ進んでみよう。その時は浮気せずに河内長野駅まで行こうと思う。