2021年6月13日
朝、雨があがっていた。ここぞとばかりにロードバイクで出動。いつまた降りだすかわからないので、堺浜までポタリング。往復20km弱。
西岸から海を挟んだ向こうに見えるのは、広大な敷地を誇る共生の森。産業廃棄物処分場を緑でデコレーションしているのだ。いや、悪いことではない。地球を痛めつけるのは人間の宿業。今の文明を続けていく限り背負っていく十字架だ。
海とのふれあい広場はコロナで閉鎖中。まるで戦時中。バカバカしい。
そして堺浜自然再生ふれあいビーチ。
ごみ溜めのようだ。魚があちこちで打ち上げられて死臭が漂う。しかしこういう場所は嫌いではない。コンクリートの上に厚化粧されたハイソな都会よりも、ずっと落ち着く。人間の素顔をありのままにさらす、人工的な自然だ。
流木もたくさんある。
みおつくし?
帰路、高須神社に立ち寄る。戦国時代の堺は鉄砲の町。人殺しの道具を作らせたら日本一!その功績にあやかってできた神社だ。でも、それも悪くない。遠い昔の出来事だから、純粋に面白いゆかりのある神社だと思う。
神社の隣に、殉職警察官之碑なるものを見つけた。かなり古い立派な碑だ。
明治35年、大阪府警視正八位 大久保規彬撰とある。この人が何者かわからないが、明治時代の警察といえば、大久保利通と川路利良(警察制度の創設者、初代警視総監)。大久保利通は、浜寺を訪れたこともあり、堺とは無縁ではない。また、大久保利通と川路利良はともに薩摩藩出身であり、親分と子分の関係(協力して、西南戦争で西郷隆盛を滅ぼした)。そんなことから、この大久保規彬なる人も薩摩藩出身?かつ大久保利通の関係者か?などと脳内で想像がふくらんだ次第。まったく根拠はないが。面白い。これぞポタリングの醍醐味。
追記:
私は西郷さんが大好きです。とくに、幕末にやっちまったいろいろなことを省みて、仁者として振る舞った明治時代の彼が好きです。