tatsumitatsu

ロードバイクとキャンプ中心のブログです。

十三峠ヒルクライム

2021年12月19日(日)

f:id:tatsumitatsu:20211219225927j:image

大阪府八尾市の十三峠ヒルクライムに挑戦。

調べると、どうも過去に登ってきた大阪〜奈良間のどの峠よりも過酷そうである。自分に登れるだろうかとビビリながら現地に向かった。

 


f:id:tatsumitatsu:20211219230109j:image

起点は、府道20号(東高野街道)沿いのセブンイレブン八尾水越東店。なお堺市の自宅からここまで20km強。本日はかなりの強風だが追い風だったので1時間弱でたどり着けた。

では十三峠を目指しスタート! と意気込んだものの、面白そうな古墳を見つけて寄り道。

f:id:tatsumitatsu:20211219230545j:image

心合寺山古墳(しおんじやまこふん)というらしい。かなり大規模な前方後円墳。綺麗に整備されている。

f:id:tatsumitatsu:20211219230701j:image

ヒルクライムそっちのけで墳丘クライム。円筒埴輪のレプリカが並べられ、歩いているだけで楽しい。地元堺市の古墳はほどんど天皇陵になっていて入れない。こんな古墳が家の近くにあるといいな。

 

気を取り直して十三峠に向かう。さてどれほどの難易度なのか。参考までに、これまで登ってきた主な峠と比較してみる。

 

・十三峠:平均斜度9.2% 最高斜度14.7%

・葡萄坂:平均斜度7.4% 最大斜度12.3%

・清滝峠:平均斜度6.7% 最高斜度10.3%

・竹内峠:平均斜度6.8% 最大斜度10.0%

・水越峠:平均斜度5.7% 最大斜度10.0%

蔵王峠:平均斜度5.6% 最大斜度15.0%

※すべて大阪側。

 

こう見ると十三峠は頭一つ抜けている。怖いなあ…。

で、チャレンジの結果は…

f:id:tatsumitatsu:20211220001246j:image

割とあっけなく登頂(笑) トンネルの上は信貴生駒スカイラインが走っている。

f:id:tatsumitatsu:20211220001758j:image

トンネル上までの道があったので自転車を押して登ってみた。信貴生駒スカイラインの真横で記念撮影。

 

f:id:tatsumitatsu:20211220002459j:image

十三峠展望台からの眺め。うん、高い所まで来たものだ。なお駐車場とトイレがある。登山者、ドライバー、もちろんチャリダーの方もいて割と賑やかである。

 

十三峠を登った感想。登りは、結構な勾配がほぼ途切れず最後まで続く。しかし、音を上げるまではいかない、そんな微妙な勾配。無心にこぎ続ければそれなりに登っていく。あ、ちょっと急だな、と坂の抵抗を感じるとダンシングする。ダンシングする機会は何度となくあったが、いずれも距離的には一瞬で、勢いで乗り越えてしまう感じだ。

前述した通り、コース全体に結構な勾配があるので、最高勾配がどこかもわからなかった。つづら折りのヘアピンカーブあたりだろうか(適当)。

十三峠は距離が短いことが幸いである。起点によって多少距離は違うだろうが、私の場合は4.3kmの道のりだった。登頂まての時間を測り忘れたが、たぶん20分ちょいくらいではないか。それなりの心構えで臨んだからだろうか、割とすんなりゴールした感じがする。

個人的には、葡萄坂や清滝峠の方がしんどかった(なお清滝峠越えはキャンプ道具満載での走行)。ヒルクライムの難度は数値データだけでなく、その時のやる気やコンディション、気候などに左右される。おそらく別日に十三峠に再チャレンジしたら、こんな辛い坂だったっけ?となることも大いにあり得る。

まあ今回、十三峠というヒルクライマーに一目置かれる峠を登れたというのは、今後の自信になる。未だ怖くて行けない暗峠にもチャレンジしてみようかなと思ったりして(一緒にしてはいけないだろうが)。

なお参考までに、私の自転車はフロントトリプルでインナーは30T。リアのローは27Tである。平地仕様のロードバイクよりは、坂道が多少楽かと思われる。私自身はトレーニングなどまったくしない、週末にちょっとライドするだけの40親父である。

 

さて来た道を引き返そう。帰りは下りなので気が楽である。

f:id:tatsumitatsu:20211220010827j:image

下りはじめてすぐの所に、水呑地蔵院がある。立ち寄る。

f:id:tatsumitatsu:20211220010911j:image

本堂。渋くて良い。

f:id:tatsumitatsu:20211220010945j:image

本堂の反対側は素晴らしい絶景。十三峠展望台よりも、はるかに見晴らしが良い。

f:id:tatsumitatsu:20211220011105j:image

本堂の横にある弘法水の小堂。バケツをあてがっている所から清水が湧き出ている。弘法大使が祈願して湧き出るようになったという。

十三峠は展望台も含め、見所が何もないのでどうも物足りない。代わりにこちらのお堂はベンチもあり絶景も拝め、心と身体を落ち着かせることができる。お勧めである。

f:id:tatsumitatsu:20211220232421j:image

道中の眺めは良い。なお、路面の状態はあまり良くない。登りでは気にならないが、下り坂ではスピードを出し過ぎると危険。

f:id:tatsumitatsu:20211220232802j:image

このまま来た道を下ってしまうと面白くないので、つづら折りが終わりきらない所で林道(名前は忘れた)に分岐するポイントがあり、そちら(南方向)に進路をとる。玉祖神社の前を通るルートだ。同神社の入口付近に「里のオブジェ展」なるものがあって、そのカラフルな色彩にふと足を止めてしまう。

f:id:tatsumitatsu:20211220031808j:image

できたばかりのようで綺麗だ。

f:id:tatsumitatsu:20211220031832j:image

カエル、ヘビ、カメムシ?など、ここでは弱肉強食の食物連鎖を忘れてオールスター出演である。里山生物多様性を表現しているのだそう。

ホッコリした。で、肝心の玉祖神社をスルー。さらに南下する。道は広く整備されていて、適度なアップダウンがあり楽しいのだ。

しばらくライドを堪能し、突き当たった所に神光寺というお寺が。

f:id:tatsumitatsu:20211220134428j:image

参道。侘びている。紅葉が散りきって残念。

f:id:tatsumitatsu:20211220134500j:image

参道脇には、仏法護持の神々たち(?)がズラリ。

f:id:tatsumitatsu:20211220135459j:image

なんとも渋い。でも山門をくぐる度胸はありません。ここまで。

 

お寺のすぐ横に怪しい穴が。
f:id:tatsumitatsu:20211220214549j:image

高安千塚古墳群の一つらしい。柵はない。入ってもいいのか? 入るよ。f:id:tatsumitatsu:20211220214959j:image

調子に乗って自転車も一緒に(笑) 想像以上に奥深く、中は広い。すごい石積みである。いわゆる横穴式石室というやつだ。八尾市のHPによるとこういうのが230基もあるらしい。どこに?という感じである。想像できない。ワンダーである。

 

適当に走って、柏原市大和川に出る。あとは、海に向かって川沿いに走るだけ。自宅までは20km弱か。

しかし、行きは追い風だったので予想はしていたが、すごい向かい風である。全然進まない。サイコンを確認すると10km/hだと。平地なのに。必死でこいでるのに。

久しぶりに左膝が痛みだした。これには参った。十三峠より過酷だ。

f:id:tatsumitatsu:20211220221236j:image

たまらず小休止。しかし風が止むことはなく、半泣きで家に帰る。

本日のトータル走行距離55km。想定外の肉体的ダメージはあったが、終わってみれば楽しい思い出だけが残る。十三峠ヒルクライムとそのあとのポタリング。楽しいライドであった。次は暗峠だ!